歯を失った方へ
- 虫歯
- 歯周病
- 外傷
歯を失うことは、多くの人にとって大きな心的ストレスとなります。
しかし、現代の歯科技術により、歯を失っても適切な治療とケアで、美しく、機能的な笑顔を取り戻すことが可能です。
歯を失う原因
歯を失ってしまう原因には以下のようなものがあります。
進行した虫歯が神経を侵害し、保存が困難になる場合があります。
歯を支える骨や組織が炎症や感染により破壊されると、歯が自然に抜け落ちることがあります。
事故やスポーツ中の衝撃などで歯が欠けたり、抜けたりする場合があります。
歯を失ったままにするリスク
歯を落とした当初は、「見た目の問題」だけが気になるかもしれませんが、そのままの状態を維持すると、以下のような危険が生じることがあります。
咬合の乱れ
隣接する歯や反対側の歯が動き、咬み合わせが悪くなる可能性があります。
嚙筋機能の低下
歯がない部分では、嚙筋が十分に働かず、筋力が低下することがあります。
摂食障害
歯がないことで、食事の際に食べ物を十分に咀嚼できず、消化不良や栄養不足を引き起こす可能性があります。
発音の変化
特に前歯を失った場合、発話に影響が出ることがあります。
顔の形の変化
歯のサポートがなくなると、頬が凹み、老けた印象を与えることがあります。
歯を失った際の治療法
歯を失った場合の治療法は3つあります。インプラント・ブリッジ・入れ歯です。
インプラントは顎骨に人工の歯根を埋め込み、その上に人工の歯を取り付ける方法です。自然な見た目と高い噛む機能が得られます。
入れ歯(義歯)は取り外し可能な補綴物で、失われた歯を代替します。
ブリッジは隣接する健康な歯を支点として、失われた歯部分に人工の歯を固定します。
インプラント・ブリッジ・入れ歯比較
項目 | インプラント | ブリッジ | 入れ歯 |
---|---|---|---|
見た目 |
◎ |
○ |
△ |
使い心地 |
◎ |
○ |
△ |
嚙みやすさ |
◎ |
○ |
△ |
管理のしやすさ |
○ |
△ |
◎ |
長持ちするか |
◎ |
○ |
△ |
周りの歯への影響 |
◎(なし) |
△(あり) |
○(少しあり) |
治療期間 |
△(長い) |
◎(短い) |
◎(短い) |
治療期間 |
△(高い) |
○(ものによる) |
○(ものによる) |
インプラントはコストがかかるものの、機能や美観面で非常に大きいメリットを持っています。顎骨にしっかりと固定されるため、安定性がブリッジや義歯よりも高いです。自分の歯のような感覚で噛むことができ、硬い食材も快適に食べられ、会話時の不都合もほぼゼロです。
対照的に、ブリッジはケアやメンテナンスが少し難しくはありますが、費用を気にする方や使い心地を重視する方には向いています。入れ歯は、失われた歯の数が多い場合や取り扱いやすさを優先する方におすすめです。
歯を失うことは辛い経験ではありますが、現代の歯科技術は日々進化しており、さまざまな治療法を提供しています。歯を失った際は、早めに当クリニックにご相談ください。一緒に最適な治療法を見つけましょう。