舌ブラシ使ってますか?
こんにちは。かめだ歯科クリニックです。
みなさんは「舌ブラシ」を使ったことがありますか?
歯ブラシで歯を磨く習慣はあっても、「舌のお掃除」はまだまだ一般的とは言えません。
ところが近年、舌の表面に付着する白っぽい汚れ(舌苔)が、口臭や誤嚥性肺炎の原因になることが知られ、注目を集めています。
舌ブラシとは?
舌ブラシとは、舌の上を擦ることで舌苔を落とす道具です。
舌の上には舌乳頭(ぜつにゅうとう)という細かい凸凹があり、汚れが溜まりやすい構造になっています。
この舌乳頭に付着する白っぽい菌や食べ物の残りかす、細菌汚れのことを舌苔(ぜったい)と言い、
これが口臭の重要な原因となっています。
マウスウォッシュなどにより一時的な口臭はごまかせても、舌苔があるとなかなかニオイはなくなりません。
舌ブラシの種類と選び方
普段あまり目にすることのない舌ブラシには、主にブラシタイプとヘラタイプの2種類があります。
中にはスポンジタイプの舌ブラシもありますが、ブラシタイプやヘラタイプと比べて舌への刺激が少なく傷つきにくい一方、
汚れが取りにくいというデメリットがあります。
ブラシタイプは、細かい毛によって舌乳頭の凹に入り込んだ汚れを掻き出すことができ、
ヘラタイプはゴムのヘラで広範囲の汚れを落とすことができます。
どちらかというと清掃効果はヘラタイプの方が大きいと言われていますが、その分、舌乳頭を傷つけやすいのが難点です。
また、汚れ以外の正常な表面の組織も落としてしまうという報告もあります。
嘔吐反射はヘラタイプの方が強いので、歯ブラシをするときにオエッとなりやすい方にはブラシタイプをおすすめします。
舌ブラシの使い方
舌ブラシのタイプによって使い方は少々異なりますが、舌ブラシの使い方の主な流れは次のようになります。
鏡を見ながら、舌を傷つけないよう慎重かつ丁寧に行いましょう。
【舌ブラシの使用方法】
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舌を前に突き出し、舌苔が付着している箇所を確かめる
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オエッとならない範囲で、喉の方に舌ブラシを置く
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軽く力を入れて2~3回、奥から手前へ舌ブラシを引いて除去する
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舌ブラシを水で洗い、舌苔除去を繰り返す
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除去が完了したら舌ブラシをよく洗い、通気性のある場所で乾かす
舌苔を除去する際には前後に擦るのではなく、気持ち悪くならない範囲で奥の方から手前にブラシを動かしましょう。
嘔吐反射が出てしまうという方は、数秒間息を止めて行うと除去をしやすくなります。
舌ブラシでケアを行う頻度、タイミングは?
舌ブラシによる舌苔除去の頻度は、回数が多すぎると舌を傷つけて逆効果になってしまいますので、
多くても1日に1回がベストです。
ただし、舌に口内炎ができていたり、傷があったりする場合は、
口腔内の環境を悪化させてしまう可能性があるため、ケアを中止しましょう。
歯ブラシを舌ブラシの代わりにするのは危険!
中には専用の舌ブラシを使用せずに、歯磨きの延長として歯ブラシで舌苔を除去しようと力いっぱいに舌を擦ってしまう方も多いのですが、
歯ブラシでの無理な舌苔除去は、強い刺激により舌を傷つけてしまいかねませんので、あまりおすすめはできません。
あくまで歯ブラシは歯と歯茎に適しているケアグッズです。
舌ブラシと歯ブラシはそれぞれの目的に合わせてきちんと使い分けましょう!
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